4年生の終盤に行われる共用試験は、5年生から始まる臨床実習に必要な知識・技能・態度が備わっているかを確認するために医学生全員が受験します。試験は、知識の理解度をコンピュータ使って評価するCBTと、基本的診療技能・態度について実技試験で評価するOSCEからなります。
共用試験の狙いは、全国の医学部が共通の試験を行うことで大学間の学力格差をなくし、医学生のレベルを一定水準以上に保つこと。そのため、共用試験に合格しなければ、5年生への進級・臨床実習への参加が認められません。
不合格者には再試験がありますが、一発合格するに越したことはありません。追試でも合格できなかった場合には臨床実習能力なしと判断され、定期試験を全て合格していても4年生に留年となります。
共用試験対策として覚えることは、卒業試験や国家試験の際にも必要になる知識で、決して無駄にはなりません。この機会に4年生までに習った範囲をしっかりと復習しましょう。
CBTでは、1ブロック60分を6ブロック、合計320問を解きます。そのうち、240問がプール問題から出題される採点対象問題です。残りの80問は新規に作成された試行問題で、採点対象にはならず、良質かつ適正な問題のみ次回以降のプール問題となります。どの問題が採点対象であるかは受験生にはわかりません。
CBTは範囲が広く、暗記量も膨大なため、苦手分野がある人は早めの対策が肝心です。
普段の授業についていけていない学生や、1・2年生で勉強したことを忘れている学生は特に注意が必要です。
ウェルズ家庭教師センターでは、生徒が少しでも良い点数でCBTを突破できるよう、医学部出身の家庭教師と共用試験の傾向を知り尽くした担当教育相談者がタッグを組み、生徒一人ひとりを全力でサポートします。
Next 医学部卒業試験対策 |