留年-それは、今まで「もしかして自分のやり方では医学部の勉強についていけないのではないか」と感じていた不安が明確な形で突きつけられることです。
他学部に比べて留年する学生が多いのが医学部です。以前から各学年数人程度留年するのが一般的でしたが、最近では特定の学年での留年率が10%を超える大学も出現しています。
どこの大学でも低学年での留年が増えており、特に本格的な専門科目がスタートし、基礎医学の洗礼を受ける2年生で留年する学生が多いのが特徴です。
また、6年生の3月に卒業させてもらえず、医師国家試験を受験できない卒業留年も増加しています。
単位制の大学では落とした科目だけを再履修すれば良いのですが、学年制を採用している大学では、1つでも単位を落とすと一年間で取得した他の単位も全て無効となり、その学年の全科目を再履修しなくてはいけません。
しかも、ほとんどの大学では同一学年の在籍を2年以内と定めており、それを超えた場合には除籍となります。つまり、同じ学年での留年は一度しか許されないのです。
また、留年経験者は国家試験に落ちる可能性が他の学生よりも高く、今までの知識不足を補うために人一倍勉強しなくてはいけません。
しかし、留年は悪いことばかりではありません。
単位を落としたということは、そこがあなたの苦手分野だということです。
今その苦手分野を集中的に勉強して苦手を得意に変えれば、後々の共用試験や国家試験で他の学生をリードすることだって可能なのです。
留年はしないに越したことはありませんが、もし留年をしてしまったら一刻も早く気持ちを切り替えることが大切です。大切なのは、留年してからの1年間をどう過ごすかです。
プロの家庭教師と一緒に、この機会に今まで理解不足だった分野を徹底的に見直し、翌年からはスムーズに進級できるような力を蓄えましょう。
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